片恋ひらり。
別れ話
「旬っ・・・」
私は、野球のユニフォーム姿で玄関に向かおうとしてる旬の元に走っていった。
「あのねっ・・・旬に謝らないといけないことがあっ・・・」
ガツッ
「っっとーぉぉぉぉぉ!?」
自分のひざとひざがぶつかって、見事にこけてしまった。
「ったぁぁぁっぁぁっぁぁぁっぁ・・・」
旬がビックリしてみていて、笑いをこらえている。
「あっ・・・あの私・・・」
私はうつぶせになって顔を上げたまま。
「昨日のことがあってなんなんだけどっ・・・?
私・・・本当は優のことが好きだって気づいちゃったの・・・」
ぎゅっと目をつぶる。
どうしよう・・・ついにゆっちゃったよーぉ↓
怖い怖い・・・。
「ミレイ」
「はっハイっ!?」
そこには、優しい笑顔の旬がいた。
ほっぺをもぎっと引っ張られた。
「ふぇっ!?」
「・・・知ってたよ俺・・・俺のほうもずるかったんだよ・・・
だって優が美玲を好きなのを知ってたからさ。」
「・・・ぇ」
「ありがとう・・・」
「しゅっ・・・」