with~始まりの音
廊下は相変わらず静まっていた
メールなのに
今ここにいないのに
私の事はお見通しなんだ…
クスッ
ミホには負けるなぁ…
カチャ。
「?」
顔を覗かせたのはサラだった
「あ、良かったここにいて
もう少しで行くわよ!」
「え、早いですね!」
「あら、なんか吹っ切れた顔してる
なんか良いことでもあったの?」
私は大きく深呼吸するとサラに笑顔で言った
「私にはミホがついてる。
サラも…だよね?」
サラは笑顔を見せた
「もちろんよ!さて、行きますか」
「ハイ!」
私とサラはオーディション会場へと歩き始めた