with~始まりの音


入った部屋はまさに真っ暗だった

まだ暗さに慣れていない私は自分の姿さえも見ることが出来ない

『日向京子だな?』

いきなりの声に私は驚いた

「は、はい!」

『これからオーディションの内容を説明する。
1回しか言わないのできちんと聞くように』

「はい!」

私は手を握りしめた

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