もう一度君の笑顔を

光輝side

金曜日の夜、彼女にふられた俺は地獄のような二連休を過ごした。


本当なら、彼女と楽しく食事をした後、ふたりで部屋でいちゃつきながら、誕生日の予定などを話そうかと思っていたのに。


何でこうなった?


隣に居るはずの彼女が居ない現実を突きつけられるたび、その考えが頭に浮かぶ。



何の気持ちの整理も付かないまま月曜日の朝を迎えた。


思い足取りで会社に行き、自分のデスクに付くと、妙に視線を感じた。



何だ?


そう思って周りを見渡すが、みんなが俺を見ている気配はない。


気のせいか?


そう思い直して、パソコンの電源を入れる。



「おい。」


そう呼ばれてそちらを見れば武井だった。


さっきの視線の正体はお前か・・・



そう言う代わりにため息がでた。



「なんか、お前、元気ないな・・・」



何となく探るような言い方にイラついてしまう。



「俺が元気ハツラツだったことなんてあるか?お前じゃあるまいし。」



俺は、普段からテンションが高い方ではない。


まぁ、今日は特別に低いが。


「まぁ、そうだよな・・・」


何か引っかかるよな言い方にイラついて


「何が言いたいんだよ!」


ついつい口調がキツくなってしまった。


「いや、なんでもない。」


そう言ったので、俺はパソコンに視線を戻した。


ホント、何なんだよ。
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