もう一度君の笑顔を
梨花の言っている事は正しいと思う。


たぶん、私は今回の事がトラウマになって、次の恋愛の事なんて考えられない。


私が次に進むには、このトラウマを解消する必要があるんだと思う。



でも・・・


「もう、疲れてしまったの。」


そう言う私に



「まぁ、そうだね。


 友紀はホントによく頑張ったものね。


 しばらくは、何も考えないほうがいいなかもね。」



そう言って優しく私の頭をなでた。



「今、色々言われてくる事だって、すぐに言われなくなるよ。


 営業部のみんなは友紀の味方だし、何でも言うのよ?」



そう言われて涙が出た。



私は、無言で頷いた。





それからの1週間。様々な噂が飛び交い、私は好機と敵意の入り交じった視線にさらされた。



何でそんなこと言われなくちゃいけないんだ!そんなことも言われた。



でも、それを過ぎると私への嫌みも噂も徐々に落ち着いて来た。



別れを切り出したのは私だけど、実質振られたのは私だ。



きっと振られた女に何ていつまでもかまってられないのだろう。



自分の事で手一杯だった私は、その裏で起きた居た事など知る由もなかった。
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