もう一度君の笑顔を
自分のデスクに着くと、同期が声をかけて来た。
「ゆき〜。どうしたの?朝から不機嫌じゃん。」
「別に・・・」
ため息を付きながら無愛想に返事をする私をジッと見つめるのは、営業では唯一の同性の同期の林梨花。
「何?今日は、もう報告があったの?」
「・・・・・」
「・・・お疲れ様」
彼女が言う報告とは先ほどエレベーターの前であったアレだ。
私の付き合って1年になる彼氏は、同じ会社のマーケティング部に居る。
有能で、出世頭でおまけにイケメンの彼は、私という彼女がいるにも関わらず、女の子のお誘いが絶えない。
そして、彼はそれを断らない。
付き合い始めは、そんなこと無かったのに、半年ほど前から誘いに応じるようになった彼に、毎週金曜日になると様々な女の子が声をかける。
そして、彼と週末の夜を過ごした子が、翌週の月曜日に私にわざわざ報告してくる。
いつのまにか恒例となってしまった報告は週明けから私を憂鬱にさせる。
彼も忙しい身だから、毎週ってことは無いが、それでもかなり憂鬱だ。
「まぁ、今週は第一週目だしさ、頑張りなよ」
そう、なぜか彼は、月の一番初めの金曜日だけ、私と会う。
誰からの誘いも断り、私を誘ってくるのだ。
他の子は自分から誘う事は無い。
一度行った子とは、二度と二人きりで食事には行かない。
彼から誘いがあり、何度もデートしたことがある。
それが、私が彼女として認知されている理由だ。
でも、それに何の意味があるっていうの?
「もういいんだぁ」
小さく呟いた私に、梨花が目を見開く。
「疲れたら終わりにする。」
彼女を見て微笑むと、心配そうな顔で、
「ホントにそれでいいの?」
と尋ねて来た。
「うん。もう決めた。さぁ仕事しよう!!」
何かを言いたそうな彼女に気づかないふりして仕事に取りかかった。
「ゆき〜。どうしたの?朝から不機嫌じゃん。」
「別に・・・」
ため息を付きながら無愛想に返事をする私をジッと見つめるのは、営業では唯一の同性の同期の林梨花。
「何?今日は、もう報告があったの?」
「・・・・・」
「・・・お疲れ様」
彼女が言う報告とは先ほどエレベーターの前であったアレだ。
私の付き合って1年になる彼氏は、同じ会社のマーケティング部に居る。
有能で、出世頭でおまけにイケメンの彼は、私という彼女がいるにも関わらず、女の子のお誘いが絶えない。
そして、彼はそれを断らない。
付き合い始めは、そんなこと無かったのに、半年ほど前から誘いに応じるようになった彼に、毎週金曜日になると様々な女の子が声をかける。
そして、彼と週末の夜を過ごした子が、翌週の月曜日に私にわざわざ報告してくる。
いつのまにか恒例となってしまった報告は週明けから私を憂鬱にさせる。
彼も忙しい身だから、毎週ってことは無いが、それでもかなり憂鬱だ。
「まぁ、今週は第一週目だしさ、頑張りなよ」
そう、なぜか彼は、月の一番初めの金曜日だけ、私と会う。
誰からの誘いも断り、私を誘ってくるのだ。
他の子は自分から誘う事は無い。
一度行った子とは、二度と二人きりで食事には行かない。
彼から誘いがあり、何度もデートしたことがある。
それが、私が彼女として認知されている理由だ。
でも、それに何の意味があるっていうの?
「もういいんだぁ」
小さく呟いた私に、梨花が目を見開く。
「疲れたら終わりにする。」
彼女を見て微笑むと、心配そうな顔で、
「ホントにそれでいいの?」
と尋ねて来た。
「うん。もう決めた。さぁ仕事しよう!!」
何かを言いたそうな彼女に気づかないふりして仕事に取りかかった。