もう一度君の笑顔を
俺は課長を見た。
課長は怒っている風でもなく、笑っている風でもなく、ただ俺を真っ直ぐみつめてくる。
この人にだったら話してもいいかもしれない。
そう思ったのは、課長の人柄がそうさせたのもあるだろうが、誰かに聞いてほしいと思うほど俺が弱ってるせいかもしれない。
「冷静に対応できる自信がないんです。
今の状況をどうにかしたいとは思っても、いざその事に関わろうとすると冷静でいられなくなるんです。」
そこでもう一度課長を見ると、課長は無言で続きを促した。
「業務中にする話すじゃないと思うんですけど・・・」
そう言うと、
「かまわん。仕事に戻っても、今のお前は使いモンにならんから。」
自分でもちょっとは自覚していたが、上司にはっきりと言われ少しショックを受けた。
「ちょっと長くなりそうなんですけど、聞いてもらえますか?」
そう言って、俺は今までの事を話した。
「お前、このままで良いのか?」
話を聞き終えた課長は、俺にそう尋ねた。
「俺には、もうどうこうする資格はありませんから。
聞いていただき、ありがとうございました。なんかスッキリしました。
噂の事は、冷静に対処するようにしますから、ご安心ください。」
そう言った俺に課長は
「中野、資格があるかどうかは自分で判断できるもんじゃないぞ。
医者だって、弁護士だって、資格は与えられるもんだろ?
本人に大事なのは、その資格が欲しいか。
そして、その資格を取る為に全力を尽くせるかどうかだ。」
そう言って席を立った。
「今のお前はどん底だな。
なら、どん底ついでにもう少しあがいてみたらどうだ。
お前は、まだ何の努力もしてないだろ?」
そう言って俺の肩を叩き会議室を後にした。
課長は怒っている風でもなく、笑っている風でもなく、ただ俺を真っ直ぐみつめてくる。
この人にだったら話してもいいかもしれない。
そう思ったのは、課長の人柄がそうさせたのもあるだろうが、誰かに聞いてほしいと思うほど俺が弱ってるせいかもしれない。
「冷静に対応できる自信がないんです。
今の状況をどうにかしたいとは思っても、いざその事に関わろうとすると冷静でいられなくなるんです。」
そこでもう一度課長を見ると、課長は無言で続きを促した。
「業務中にする話すじゃないと思うんですけど・・・」
そう言うと、
「かまわん。仕事に戻っても、今のお前は使いモンにならんから。」
自分でもちょっとは自覚していたが、上司にはっきりと言われ少しショックを受けた。
「ちょっと長くなりそうなんですけど、聞いてもらえますか?」
そう言って、俺は今までの事を話した。
「お前、このままで良いのか?」
話を聞き終えた課長は、俺にそう尋ねた。
「俺には、もうどうこうする資格はありませんから。
聞いていただき、ありがとうございました。なんかスッキリしました。
噂の事は、冷静に対処するようにしますから、ご安心ください。」
そう言った俺に課長は
「中野、資格があるかどうかは自分で判断できるもんじゃないぞ。
医者だって、弁護士だって、資格は与えられるもんだろ?
本人に大事なのは、その資格が欲しいか。
そして、その資格を取る為に全力を尽くせるかどうかだ。」
そう言って席を立った。
「今のお前はどん底だな。
なら、どん底ついでにもう少しあがいてみたらどうだ。
お前は、まだ何の努力もしてないだろ?」
そう言って俺の肩を叩き会議室を後にした。