もう一度君の笑顔を
すれ違い
友紀side
目を覚ますと、そこには見慣れない天井が見えた。
戸惑いつつも自分の居る場所を確認しようと体を起こそうとすると、あちらこちらに微かな痛みが走る。
何でそんなことになっているかも分からないまま、辺りを見回せば、そこには白い壁に白いシーツ。
昔、毎日の様に通った場所によく似ていた。
「・・・病院?」
咄嗟に枕元を見れば、そこには予想通りのボタンがあった。
このボタンには良い思い出が無い・・・。
だって、このボタンは何かが起きた時に押すボタンだ。
お母さん達の顔が脳裏をかすめた。
それでも、今の状況でボタンを押す以外の選択肢は無い。
重くなる心を振り払ってそのボタンを押した。
『どうしました?』
どこからか声が聞こえた。
「すいません・・・私はどうしてここにいるんでしょうか?」
咄嗟に出た言葉はどうも間抜けに思えた。
それからすぐに部屋の扉が開いた。
白衣を着た男性と、看護婦さんらしき人を見て、やっぱりここは病院なんだと思った。
そして、先生が私に説明してくれた内容に驚いた。
私が営業の外回り中、信号待ちをしている所に車が突っ込んで来たらしい。
直撃はしなかったらしいが、衝撃で倒れた私はその時強く頭を打ったらしい。
その所為で、事故から今まで過去半年間ほどの記憶を失っていたというのだ。
「他に大きな怪我もありませんから、精密検査をして、異常がないようなら、明後日には退院できるでしょう。」
そう言って先生は去って行った。
病室で一人になった私は、混乱していた。
とりあえず、会社に電話をした。電話に出た課長はすごく心配してくれていたようで、記憶が戻った事を喜んでくれた。
会社への復帰は、退院がはっきり決まってからで良いとの事だった。
その後、修ちゃんと、梨花もメールを入れた。
二人とも会社が終わったらお見舞いに来てくれるとの事だった。
私は、二人が来てくれる事にホッとしつつも、イマイチ記憶喪失だった事に実感が持てないでいた。
戸惑いつつも自分の居る場所を確認しようと体を起こそうとすると、あちらこちらに微かな痛みが走る。
何でそんなことになっているかも分からないまま、辺りを見回せば、そこには白い壁に白いシーツ。
昔、毎日の様に通った場所によく似ていた。
「・・・病院?」
咄嗟に枕元を見れば、そこには予想通りのボタンがあった。
このボタンには良い思い出が無い・・・。
だって、このボタンは何かが起きた時に押すボタンだ。
お母さん達の顔が脳裏をかすめた。
それでも、今の状況でボタンを押す以外の選択肢は無い。
重くなる心を振り払ってそのボタンを押した。
『どうしました?』
どこからか声が聞こえた。
「すいません・・・私はどうしてここにいるんでしょうか?」
咄嗟に出た言葉はどうも間抜けに思えた。
それからすぐに部屋の扉が開いた。
白衣を着た男性と、看護婦さんらしき人を見て、やっぱりここは病院なんだと思った。
そして、先生が私に説明してくれた内容に驚いた。
私が営業の外回り中、信号待ちをしている所に車が突っ込んで来たらしい。
直撃はしなかったらしいが、衝撃で倒れた私はその時強く頭を打ったらしい。
その所為で、事故から今まで過去半年間ほどの記憶を失っていたというのだ。
「他に大きな怪我もありませんから、精密検査をして、異常がないようなら、明後日には退院できるでしょう。」
そう言って先生は去って行った。
病室で一人になった私は、混乱していた。
とりあえず、会社に電話をした。電話に出た課長はすごく心配してくれていたようで、記憶が戻った事を喜んでくれた。
会社への復帰は、退院がはっきり決まってからで良いとの事だった。
その後、修ちゃんと、梨花もメールを入れた。
二人とも会社が終わったらお見舞いに来てくれるとの事だった。
私は、二人が来てくれる事にホッとしつつも、イマイチ記憶喪失だった事に実感が持てないでいた。