甘々年上彼氏に溺愛されて
「あお……___」
近づいてくる葵くんに声をかけようとしたときだった。
「葵」
とても綺麗な人が葵くんにかけよって来た。あの人は、確か葵くんとキスしてた人だ。
しかも葵くんの腕と自分の腕を絡めている。
やっぱり私に飽きてあの人と付き合うのかな。とてもお似合いな二人。
このまま見たくなくてマコを探して帰ろうとしたときだった。
「紫乃?」
よく聞きなれた声が私に向って飛んできた。とっさに振り返ると葵くんが驚いた顔でこちらを見ていた。
私だと確認すると女の人の腕をよけてこちらに向ってくる。
「葵くん…」
「どうした。何でここにいる?」
「えっと……ごめんなさい…迷惑……だったかな」