甘々年上彼氏に溺愛されて

｢そんなわけないじゃん。紫乃に会いたいと思ってたから会えて嬉しいよ｣



葵くんはそう言って優しく笑った。


さっきまでの気持ちが嘘みたいに晴れた気がした。



｢ねぇ、葵。その子誰なの」



可愛らしい声が聞こえて見るとさっきまで葵くんといた女の人がこちらをキッと睨んでいた。



｢あぁ、彼女だよ｣



｢ふーん、この子が。妹かと思っちゃったぁ」


明らかに私に対して敵意をあらわにしている


葵くんを見てニコニコしてるが私を見る目はまるで…。



私にはわかるんだ。この人は葵くんが好きなんだって。


葵くんはあんな容姿をしてるからモテるのは仕方がないけど。


嫌でも思っちゃうんだ。葵くんには私よりもっと綺麗な人がお似合いだって。



何で葵くんが私を好きになったのかもわからない。