甘々年上彼氏に溺愛されて
何だかいてもたってもいられなくなって意味もなく立ったりそわそわしたり。
探しに行こうか、いや、警察に連絡をしようかとふと思っていると、
”ガチャッ”
扉が開く音とともに紫乃の疲れたという言葉が耳に入ってきた。
リビングに入ってくるなり、
「あれ、葵くんもう終わったの?」
どんだけ心配したと思ってんだか。そんなことを知らない紫乃は呑気に聞いてくる。
「あのね、お腹空いたなって思って冷蔵庫開けたら何もなかったからお昼ご飯の材料買ってきたの」
キッチンに袋を置いて材料を冷蔵庫に入れている紫乃をギュッと後ろから抱きしめた。
「えっ、葵くん?」