年下犬系男子は狼系男子でした
プロローグ
「杏璃(アンリ)。俺も男なんだけど。」
明かりに照らされて妖艶に光る瞳が私をとらえる。
「けーちゃん ? 」
杏璃なんて今まで呼ばれたことなかったのになんで…。
「なぁ。俺の事も名前で呼べよ。」
生まれた時からずっとけーちゃんなのに。
「…圭斗(ケイト)。」
名前を呼んだ私にいきなり近づいて来たけーちゃん…いや…圭斗。
そして私の唇に何か温かいものがあたった。
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