年下犬系男子は狼系男子でした

俺が笑ってることが気に障ったのか、あーちゃんがちょっとむっとする。

頬を膨らませる姿もまた可愛いのだけど。

「ごめんごめん。僕はいつでも味方だよ。」

眉を下げ、謝ってみせる。
うう…と若干呻きながらも許してくれたようだ。

あーちゃんの前で俺は猫をかぶる。

自分の事も僕というし優しく話すよう努力する。

それは全て弟という役の為。
理想の弟となれるよう頑張っているんだ。

まぁ、それも今日で終わりかな。
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