Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記
「ごめんねぇ…、海司」


パンッと洗濯物の皺を伸ばして、針金ハンガーへとかける。


俺の横で花音も、俺の真似をしながら洗濯物を干していた。


「別にいいよ。

元はと言えば、俺が勝手にマネージャーなんか始めちゃったんだし。

だから、お前のせいじゃない……」


向き不向きなことがあるとしたら。


花音にとって、この仕事は不向きなんじゃないだろうか。


「お前…この仕事がイヤなら、マネージャーを辞めたっていいんだぞ」


「え…?」


「この仕事、見た目よりハードだしな。

お前の頑張りは認めるけど、このままじゃかえって部員に迷惑がかかりそうだ。

だから、辞めたかったら辞めろよ」


ほとんどが雑用で、部員のパシリのマネージャー。


試合の時の交通費だって、マネージャーだけ自腹だし。


誰に評価されるわけでもないし、内申が特に良くなるわけでもない。


こんなこと、続ける意味なんて別にないと思うんだけど…。


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