Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記
「しょうがねーな」


「ん?」


「付き合ってやるよ。お前が一人前にマネージャーの仕事が出来るようになるまで」


「うそっ、ホント?海司」


「マネージャー補佐か。なんかかっこ悪くてちょっと恥ずかしいけどな。

でも、恵介とお前の役に立てるなら、やる価値はあるだろう」


マネージャーを始めて4ヶ月。


面倒くさいと思うこともあったけど、別にイヤじゃなかった。


「なんか…、海司変わったね」


「え、どこが?」


「なんて言うか、性格が丸くなった」


「丸く?」


「うん。前はちょっとギスギスしてたと思うの。

クラスの女の子達も、海司のこと怖がってたしね。

でも、今は怖くない。むしろ親しみを感じるわよ」


「そう…かな?自分じゃ良くわかんねーけど。

それを言うなら、お前こそ変わったじゃん。

苦手なことにも立ち向かって、努力しようとしてんだから…」


「そうだね。

もしかしたら私達。

入れ替わったことで、お互いに無いものを吸収しちゃったのかもね」


確かにそうかもしれない。


欠けていたところが埋まって、余分なものが落とされたような…。


そんな気分だ。
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