Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記
「ちょっと失礼するねー」


歌も歌い終わり、席を外す花音。


多分、トイレに立ったんだと思うけど。


今、狭いカラオケルームに恵介とふたり。


俺はタッチペンで次に歌う曲を探していた。


「ねぇ、海司」


「んー?」


画面を見ながら返事をした。


「海司と美倉さんってさ、ただのご近所さんだよね?」


「は?」


いきなりワケのわからない質問をされて、俺は目をパチパチとさせた。


「どういう意味?」


「んー。つまりはさ…」


そう言うと恵介は、ゆっくりと顔を動かして。


俺の顔を真っ直ぐに見つめて来た。


「海司は美倉さんのこと。

恋愛対象じゃないってことだよね?」


「え……?」
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