Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記
「今日は洗濯もねーし、部室の掃除でもするか。
年末にやるの忘れてたしな」
海司に言われて、ふたりでサッカー部の部室に入る。
相変わらず、ホコリっぽい。
「アイツらの荷物がない方が掃除しやすいんだけど。まぁいいだろう」
私はとりあえず、散らかっている衣類をたたみ始めた。
海司は、部員の靴を端に寄せているようだ。
「ねぇ、海司」
「あぁ?」
「唯と初詣、どうだった?」
唯と海司がふたりきりでいるのを見るのは、やっぱりかなりの驚きだった。
「どうって別に。お参りしておみくじ引いて、いか焼き食って帰ったけど?
お前こそ、どうだったんだよ。恵介とのデートは」
「うーん……。私も、似たようなモノかな」
「でも恵介、優しかったろ?俺とは違って」
「そ、そりゃそうだよ。佐野君は海司みたいに口は悪くないし。ひどいことを言わないもの」
「じゃあ、楽しかったか?」
「え……?」
どうして。
なんで。
そんな優しい顔で笑うの?
なんか、元に戻ってからの海司。
変わった気がする……。
「楽しかったよ。すごく……」
「そうか。良かったな」
あの佐野君だよ。
さわやかで、優しくて。
ずっと憧れていた。
楽しくないわけ、ないじゃない……。
年末にやるの忘れてたしな」
海司に言われて、ふたりでサッカー部の部室に入る。
相変わらず、ホコリっぽい。
「アイツらの荷物がない方が掃除しやすいんだけど。まぁいいだろう」
私はとりあえず、散らかっている衣類をたたみ始めた。
海司は、部員の靴を端に寄せているようだ。
「ねぇ、海司」
「あぁ?」
「唯と初詣、どうだった?」
唯と海司がふたりきりでいるのを見るのは、やっぱりかなりの驚きだった。
「どうって別に。お参りしておみくじ引いて、いか焼き食って帰ったけど?
お前こそ、どうだったんだよ。恵介とのデートは」
「うーん……。私も、似たようなモノかな」
「でも恵介、優しかったろ?俺とは違って」
「そ、そりゃそうだよ。佐野君は海司みたいに口は悪くないし。ひどいことを言わないもの」
「じゃあ、楽しかったか?」
「え……?」
どうして。
なんで。
そんな優しい顔で笑うの?
なんか、元に戻ってからの海司。
変わった気がする……。
「楽しかったよ。すごく……」
「そうか。良かったな」
あの佐野君だよ。
さわやかで、優しくて。
ずっと憧れていた。
楽しくないわけ、ないじゃない……。