Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記
「じゃあ、何て呼んだらいい?」


「恵介って呼び捨てでもいいよ」


「えーっ。いきなり呼び捨ては難しい。

け、恵介君…とかどうかな?」


「うん、いいよ。

じゃあ俺は、花音ちゃんって呼ぶね。それでいいかな?」


ひゃー。


花音ちゃんだって。


なんか恥ずかしい。


「う、うん。それでいいよ」


赤面する私と恵介君。


なんか付き合うって、くすぐったいよね。


もちろん、それが嬉しいところなんだけど。


教室に入ると、窓際の席に座る海司の姿が見えた。


そう言えば、海司ともう何日も話していない。


朝練があるから、一緒に登校出来ないし。


帰りは帰りで、私は部活があるから一緒に帰れない。


お隣さんだからって、毎日顔を合わすわけじゃないしね。


こんなことって、高校に入って初めてじゃないかな……。


「かーのんっ」


「あぁ、唯。おはよ」


「佐野君と仲良く登校?いいねぇ、ラブラブで」


「もう、そんなこと言わないでよ。恥ずかしい」


「でも、本当に良かったよねー。憧れの佐野君と付き合えるようになって。

そんな幸せいっぱいの花音にお願いがあるんだけどー」


「お願い?お願いって何?」


「近いうちにさ、4人で出かけない?」


「4人?」


4人って、一体誰のこと?



「花音と佐野君と、



私と立花君!」
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