Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記
海司は自分の勉強机の椅子に腰を下ろすと、ギィと音を立てて私に背中を向けた。


その後ろ姿を見ながら、立ち上がる。


どうしよう。


私…。


何を話せばいいんだろう。


「月末の…日曜だっけ?」


「え……?」


突然海司が声を出すから、私は身動きが取れなくなった。


「いいよ。どこでも行ってやる」


「海司……」


「行くから…、もう自分の家へ帰れ……」


「う、うん…。

ありがとう。

集合場所とかは、佐野君から連絡がいくと思う…」


「あぁ…、わかった…」


「じゃあ、おやすみ…」


「おやすみ…」


海司、全然こっちを向いてくれない。


私はそんな海司の部屋を後にして、自分の部屋に戻った。


部屋に入るなり、ベッドにゴロンと横になった。


海司……。


どうして急にあんなに冷たくなったの?


ううん、わかってるんだ。


私に彼氏が出来たからだよね。


海司は、恵介君の親友だもん。


親友を気遣ってのことなんだよね。


わかってるんだけど。


ズキズキと胸が痛い。


「海司……」


なんかこんなのって…。


いやだよ……。
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