Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記




「立花君、遅いねー」


「だよね。もう集合時間とっくに過ぎてる。

恵介君、ちゃんと海司には連絡してくれたんだよね?」


「うん、確かにここに10時って連絡したよ。

海司もわかったって言ってたんだけど」


ついに迎えた日曜日。


4人で遊ぶことになったはいいけれど。


集合場所に、海司が現れない。


海司の部屋で会って以来、海司とは話していない。


海司、本当に来るのかな…。


そんなことを思っていた時。


「恵介ー」


聞き慣れた声が、風に乗って私達の方へ届いた。


その声がする方を見ると、モッズコートに細身の黒いパンツを履いた海司が走って来るのが見えた。


「遅いよー、海司」


「悪い悪い。ちょっと寝坊して」


海司、寝坊したんだ。


また遅くまで勉強でもしていたのかな。


「じゃあ、早速入ろうか」


恵介君の合図で、私達は遊園地に入ることにした。
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