Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記



「唯、嬉しそうだね」


「ん?うん。だってこれ、すごくあったかいんだもの」


海司のボルドー色のスヌードに顔を埋めて、唯はずっとホクホクとした顔をしている。


あれから私達は乗り物にいくつか乗って。


これから昼食をとるところだ。


ちなみに海司と恵介君は、注文した料理を取りに行ってくれている。


「ねぇ、花音」


「ん?」


「午後からはさ、別行動にしようよ」


「え……?」


「今日の海司君、よく話してくれるし。

別に二人きりでも大丈夫そうなんだ。

花音も恵介君と二人きりになりたいでしょう?」


「え?う、うーん。どうかな?」


「ね、そうしよう」


「う、うん…」


別行動、か……。


私はふぅと短い息を吐いた。
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