Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記
・
・
・
「花音ちゃん、大丈夫?足、しんどくない?」
「うん、平気。すごく楽しいし」
私と恵介君は今、スワンボートに乗っているところだ。
スワンボートに乗るのは、生まれて初めてかもしれない。
行きたい方向へスムーズに進めないけど、それはそれで面白い。
「なんか今日の花音ちゃん、元気がない気がする」
「えっ、そうかな?」
「体調悪い?」
「ううん、そんなことないよ」
私、元気ないかな。
そんな自覚、一切ないんだけど。
恵介君には、元気がないように見えるんだ。
せっかく遊園地に来ているのに、気を遣わせちゃ悪いよね。
「ようし、もっと漕ぐぞー」
笑顔でそう言って、スワンを漕ごうと足に力を入れたその時。
私の目の前に、スッと恵介君の左手が差し出された。
「ん?」
どういう意味?
私がきょとんとしていると。
「手」
手がどうかしたの?
「こうしよう」
恵介君はそう言ったかと思うと、私の右手を取って。
ぎゅっと握った。
・
・
「花音ちゃん、大丈夫?足、しんどくない?」
「うん、平気。すごく楽しいし」
私と恵介君は今、スワンボートに乗っているところだ。
スワンボートに乗るのは、生まれて初めてかもしれない。
行きたい方向へスムーズに進めないけど、それはそれで面白い。
「なんか今日の花音ちゃん、元気がない気がする」
「えっ、そうかな?」
「体調悪い?」
「ううん、そんなことないよ」
私、元気ないかな。
そんな自覚、一切ないんだけど。
恵介君には、元気がないように見えるんだ。
せっかく遊園地に来ているのに、気を遣わせちゃ悪いよね。
「ようし、もっと漕ぐぞー」
笑顔でそう言って、スワンを漕ごうと足に力を入れたその時。
私の目の前に、スッと恵介君の左手が差し出された。
「ん?」
どういう意味?
私がきょとんとしていると。
「手」
手がどうかしたの?
「こうしよう」
恵介君はそう言ったかと思うと、私の右手を取って。
ぎゅっと握った。