Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記
初試合
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「じゃあ、今日の漢字の小テストで点が良かった方が、花音と昼メシな」
「いいよ。絶対に負けないから」
「俺だって負けねー」
「ねぇねぇ、かのーん。
立花君と佐野君、なんで勝負してんの?」
友人に尋ねられて、私は「さぁ」と返事をした。
漢字テストで勝負だなんて、どっちも満点だろうから勝負にならないでしょうに。
そう思っていたら案の定ふたりとも満点だったから、私は友人達といつものようにお弁当を食べた。
・・・
「じゃあ今度は、ゴールを多く決めた方が花音と下校な」
「いいよ。俺は小学生の頃からサッカーをやってるんだから。絶対に負けない」
「俺だって本気でやる」
「ねぇ、マネージャーさん。
佐野キャプテンと立花先輩、一体何を競ってるんスか?」
一年生のサッカー部員に聞かれて、私はまた「さぁ」と答えるしかなかった。
私を恵介君から奪うと言っていた海司だったけど。
フタを開けてみれば、まるで小学生並みの勝負ばかりしている。
海司が本気で来るって言うから、どうしようかと恐れていたけれど。
ふたりとも私なんてそっちのけで、単に勝負を楽しんでいるみたいだ。
なんだかんだ言って、結局は仲の良い恵介君と海司。
敵なんかになるのは、無理なんだろうなと思った。
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「じゃあ、今日の漢字の小テストで点が良かった方が、花音と昼メシな」
「いいよ。絶対に負けないから」
「俺だって負けねー」
「ねぇねぇ、かのーん。
立花君と佐野君、なんで勝負してんの?」
友人に尋ねられて、私は「さぁ」と返事をした。
漢字テストで勝負だなんて、どっちも満点だろうから勝負にならないでしょうに。
そう思っていたら案の定ふたりとも満点だったから、私は友人達といつものようにお弁当を食べた。
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「じゃあ今度は、ゴールを多く決めた方が花音と下校な」
「いいよ。俺は小学生の頃からサッカーをやってるんだから。絶対に負けない」
「俺だって本気でやる」
「ねぇ、マネージャーさん。
佐野キャプテンと立花先輩、一体何を競ってるんスか?」
一年生のサッカー部員に聞かれて、私はまた「さぁ」と答えるしかなかった。
私を恵介君から奪うと言っていた海司だったけど。
フタを開けてみれば、まるで小学生並みの勝負ばかりしている。
海司が本気で来るって言うから、どうしようかと恐れていたけれど。
ふたりとも私なんてそっちのけで、単に勝負を楽しんでいるみたいだ。
なんだかんだ言って、結局は仲の良い恵介君と海司。
敵なんかになるのは、無理なんだろうなと思った。