Change！俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記
「海司、私ね。

海司のことを最初は、少し嫌味なヤツだって思ってたの。

だって成績が良くて、スポーツが出来て、顔だって綺麗で上品で。

私にないものを、何でも持っているんだもの。

海司には、よくバカにされたし。

隣にいると、私のダメなところが際立つみたいで、イヤだった。

でもそれでもね。

私…、海司と一緒にいる時間は、すごく楽しかったの」


本当に、すごく楽しかった。


海司が女子の中で、私とだけ話してくれるのも。


もしかしたら、少し優越感があったのかもしれない。


「私、海司に毎日会えるのが当たり前だと思ってた。

だから、それがどれだけかけがえのない大切なことがわかっていなかったの。

こんなふうになって、やっと…。

恵介君に言われてやっと気づくなんて。

遅かったって後悔してる」


本当に。


私ってどこまでバカなんだろう。


海司にバカって言われるの当然だね。


本当に私、バカだよね。
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