Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記
「マネージャー。今度の休みってヒマ?」


「えっ、今度のお休み?どうして?」


「俺、観たい映画があるんだよねー。一緒に行かね?」


「いや、あの。それはちょっと…」


「映画くらい一緒に行ってくれてもいいじゃーん。減るもんじゃないしー」


「う、う~ん」


石川の誘いに、困惑している様子の花音。


俺はその様子を、イライラしながら遠目で見ていた。


恵介が花音と付き合っている頃は、秘密の関係だったし、石川は野放し状態になっていたけど。


俺が彼氏になったからには、そうはさせない。


「おい、石川」


俺は石川に近づいて、後ろからヤツを呼び止めた。


花音は俺に気がつくと、さりげなく俺の横へと回り込んだ。


「お-!立花ー。今日から復活か?

無事目が覚めて良かったなー」


「あぁ、マジで目が覚めて良かったよ。

あのままのんびり寝てたら、大変なことになるところだった。

お前みたいなのがいるからなあ」


「はっ、俺?何それ、どういうこと?」


首を傾げる石川を見ながら、俺は隣に立っている花音の肩をガシッと抱き寄せた。


「石川、言っとくけど。

こいつ、俺のだから」


「へ?」


石川は意味がわからないようで、口をポカンと開けた。


「どういう意味だよ、立花」


「チッ。何度も言わせんなよ。

花音は俺の彼女だって言ってんのー。

付き合ってんだよ、俺ら」


「えぇっ!ウソだろ? マネージャー、本当なのか?」


花音は石川の問いに顔を真っ赤にさせるだけで、特に何も答えないようだ。


「いいか?そういうことだから。

今後、花音に必要以上に近づくんじゃねーぞ。

もし花音に何かしてみろ。

お前の(ピーーー)を再起不能にする!

わかったか!!!」
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