Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記
「ついに、メイクする気になったんだー」


「はい。したことがないので、教えて欲しいんです」


どうせやるからには、徹底して完璧に仕上げたい。


だから俺は姉貴に1からメイクのやり方を教えてもらうことにした。


まず、スキンケアが基本だと姉貴は言ってた。


それがないと何も始まらないとか。


大事なのはベースというやつで、そこで手を抜くと、どれだけ重ねてもダメらしい。


そんで何よりも重要なのが眉毛らしい。


花音の眉毛はボサボサだったから、姉貴が綺麗に整えてくれた。


これだけでも随分顔の印象が変わった。


それからビューラーの使い方、マスカラの使い方、アイラインの入れ方、チークの入れ方、グロスの使い方を習った。


俺はちゃんとメモを取りながら、真面目に聞いた。


「あとは練習あるのみだね」


そうか。


メイクでも何でも、上手くなるには何度も練習しないといけないよな。


「それにしても、花音ちゃん痩せたねー。

きちんとメイクしたら、すごく綺麗になると思うよ」


「ホントですか?」


じゃあ頑張るしかねぇな。


あっ、そうだ!


俺はあることを思い出した。
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