Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記
「立花君ってさ、頭も良いしスポーツも万能だし、顔だって整ってて。

なんか完璧過ぎて、近寄り難かったじゃない?

あっ、花音は近所に住んでるから平気だったかもしれないけど、女子はみんな立花君の事苦手と思ってたよね」


なにそれ?


苦手って…。


「でもね。この頃立花君、すごく良く笑うじゃない?

今まで立花君の笑顔なんて一度も見た事なかったけど、笑うとすごく可愛いよね。

知らなかったよ。あんなに素敵だったなんて…」


す、素敵?


ダサダサのあれが?


「しかもさー、すごく優しいんだー。

なんか癒されるっていうか。

もう女子の間じゃ人気急上昇だよね」


「まじ?」


「まじ」


「うそだよね?」


「ほんとだって。うそついてどうすんのよ。

なんかさー、好きになってしまいそう」


うっ。


佐久間。


なんだ、このうっとり顔は!


佐久間が、俺になった花音を好きになりかけている。


それって単に、もともと友達だったからじゃねぇの?


恵介が花音になった俺に親近感が湧いているのと同じように…。

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