flower・wing・light①
「 …はぁ」

なぜ、私は花井と言う苗字なのだろう。
こんな、苗字じゃなければ翼と、隣になるハメになるはずじゃなかったんだから。

「…流石にとなりって…」

花は稲本だから、ずっと前の席だし
蘭も、佐藤も、さ、だから、ずっと前の席。

「本当にこの席から、去りたいなぁ…」

「…それはこっちのセリフだっての 」

隣から声が聞こえてきた。

「え!今の声聞こえてた!?」

「お前が、声大き過ぎるんだよ!」

「へっ!そう?」

自分では、凄く小さい声で言ったと思ったんだけど…

「お前また、言ってるぞ」

どうやら私が、考えた言葉が口に出していたらしい。

「ごめんなさいね〜私、考えてる言葉がたまに口に出してしまうんでー」

「そこっ!喋らない!」

先生から指をさされて言われた。

「はい!わかりました。」

「はい。」


私と翼は、揃って返事をした。

あ、蘭が笑ってる、花も。

よく見るとみんな笑っていた。

...恥ずかしい。

すると、隣から今度はクスクスと笑い声が聞こえてきた。

今度は声を小さいめに翼に、話しかけた。

「なんで笑ってるの!?」

しばらくするとまた、笑い声始めた。

私は頭の上にハテナマークを付けた。

「だって、顔…凄い赤い…」

「ふえぇ!?あ、赤い!?」

「また、赤くなったっ…」

「えぇ!またぁ!?」

「そこっ!喋らない!二回目よ!」

「「すいません!」」

これは本当に揃った。

キーンコーンカーンコーン

「あ、来週テストをするから、小学校習っていたものを復習しておくよーに!」















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