生まれ変わっても会いたいです

兄弟


日が暮れてくると外で喋っていた女性達や、元気に遊んでいた子供達も家に帰っていった。


その中を、買い物帰りの
僕と兄さんが一緒に歩いてる


「馬車を使わないで歩いて帰るのもいいものだな、そう思わないか?リオ。」


「....僕は馬車で帰りたい」


兄さんは満足気な顔で歩いている。

今、鏡はないがきっと僕は不機嫌な顔をしているだろう


馬車の方が断然、楽なのに....。
歩くなんて疲れるだけじゃないか....。


ちらっと馬車が走る道を見た


「....なんだあれ」


僕の視界に街頭の下らへんに
ある黒い塊が見えた


「やはり、昼と夜では
見え方が違って...

...リオ?どうしたんだい?
急に立ち止まったりして....」



兄さんは立ち止まってる僕に気付き、
僕の方に少し小走りで近付いた
< 5 / 21 >

この作品をシェア

pagetop