生まれ変わっても会いたいです
兄弟
日が暮れてくると外で喋っていた女性達や、元気に遊んでいた子供達も家に帰っていった。
その中を、買い物帰りの
僕と兄さんが一緒に歩いてる
「馬車を使わないで歩いて帰るのもいいものだな、そう思わないか?リオ。」
「....僕は馬車で帰りたい」
兄さんは満足気な顔で歩いている。
今、鏡はないがきっと僕は不機嫌な顔をしているだろう
馬車の方が断然、楽なのに....。
歩くなんて疲れるだけじゃないか....。
ちらっと馬車が走る道を見た
「....なんだあれ」
僕の視界に街頭の下らへんに
ある黒い塊が見えた
「やはり、昼と夜では
見え方が違って...
...リオ?どうしたんだい?
急に立ち止まったりして....」
兄さんは立ち止まってる僕に気付き、
僕の方に少し小走りで近付いた