ミントグリーン~糖度0の初恋~
「照明係でここに立ってたら、聞き覚えのある声で失言の数々。
俺、泣いちゃうから」
「「失礼しました!!」」
踊子さんと2人、後ずさってブンッと頭を下げた。
まさか、このドアが開くともシンタくんに話を聞かれるとも思ってないから好き勝手なこと言ってた…。
それにしても、今、照明係って言った?
ドアの向こうからは賑やかな歓声らしきものが聞こえるけど……。
「ちょっとだけ見てく?」
私の疑問に答えるように、シンタくんが私たちをそっと店内に入れてくれた。
「わぁ…………」
踊子さんが歓声をあげて、私は黙って息をのんだ。