ミントグリーン~糖度0の初恋~
「…ごめん。
カイチくんにそう言ってもらえるの嬉しいけど、
私、カイチくんとはお付き合い出来ません」
丁寧に丁寧に頭を下げた。
もう私にできることは、これしかない。
「参ったな…」
カイチくんは、肩を落としながら
「俺、日吉に好かれてるかは分からなかったけど、
嫌われてない自信はあったんだ。
だから、告白したらOKしてくれそうな気がしてた」
「うん…。
その通りだよ?私、カイチくんのこと嫌いなわけじゃない…」
「だったら…。
何でダメなの?
って聞いてもいい?」
まだ辛うじてだけど、必死さを残した瞳で見つめられる。
誤魔化すなんて、できないよな…。
私は、カイチくんを真っ直ぐ見つめて言った。