私の人生を決めてください
深夜3時

やっぱり寝れない。

窓から漏れる街灯のされた薄明かりが室内をぼんやり照らす。

あれも、これも。

彼からもらったものが視界に入る。

ベッドから起き上がり、アクセサリーもぬいぐるみも二人でよく聞いたCDも全部まとめてクローゼットに放り込んだ。

「はぁ……はぁ……」

悪夢にでもうなされた様な感覚が全身を包んでいる。

ベッドに潜り込み布団を頭まで覆って目を閉じた。


寝れない……



それでも残酷にも朝はやって来る。

昨日と同じサイクルが動き出す。



「おはよう。今日も寝れなかった?」

制服に着替えていると聖ちゃんが出勤してきた。

「おはよう。布団には入ってるんだけどね」

力ない笑顔しか出てこない。

「寝れなかったら連絡してきていいんだよ?」

「ありがとう。お言葉に甘えてそうするよ」

こんなに優しい友人にまだ詳細は伝えていない。


詳細……?

いや、内容自体はたいしたことじゃない。

彼が私に愛想をつかしただけのこと。


「今日の夜付き合って」

「いいよ」

二日連続になるわたしの申し出を彼女は笑顔で受け入れてくれた。
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