あなたに恋して4年。




「これで、光希を待つのみ」



階段を上る



「俺ならもういるけど?」



パンをかじっている光希がいた



「随分早いじゃん?」


「随分余裕ぶっこいてんじゃん?」



「私に余裕なんてないし」



パンを全部食べ終わったみたいでやっと人の話を聞こうとする光希



「で、話って?」



「真面目に聞いて?」



ちょっと、スカートを直してみたり

髪の毛をいじってみたり

手をうじうじさせて…



「光希の事好きだった」




「はっ?」



ですよね…


「過去形だからね?もちろん」



「今は?好きじゃないの?」





好きに決まってる



好きって叫びたい


大きな声で
みんながいる前で
大きな声で…大きな声で




光希が好きだって



「叶わない恋に自惚れてもしょうがないしね?」




「二十歳…」




「え?」



光希が、うじうじしている



「二十歳になっても俺を忘れられなかったらまたここに来て?待ってる」



そういって光希は帰った
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