ロリータなお隣さん
リリリッリリリッ
今日も俺を起こす為の目覚まし時計は元気だ。
あんな夢を見た後だ、目覚めはいいものじゃない。
妻?離婚したよ。
そう、あれは夢というよりかは記憶。
今日も一日が始まる。
娘のありすを起こして幼稚園の支度朝ごはんetc。。。
「ありす、いくぞー」
「ん。」
娘のありすはよく話す方ではない。
それは離婚する前からだ。
さて、ゴミも持ったしありす送りますかねー。
ガチャリ
ガチャリ
「あ、、、。」
「、、、、。」
「お、おはようございます。」
ほぼ同時にドアノブを捻り外に出たお隣さん。
「おはよう、ございます。。」
と小さな声でお隣さんは挨拶をして先に行く。
「お隣さん、今日もすごいね。」
と、ありす。
「そうだねえ。。。ありす好きか?」
そう、お隣さんはちょっと?変わった人だ。
「ありす、ろりいた、興味ないから。」
舌ったらずな発音でそういう。
お隣さんは
ピンク色のふりふりやら
黒のふりふりやら
チョコレートみたいなふりふり
、、、を着たこのマンションの大家のおばあちゃんの孫である。
「そうかー、でもありすきっと似合うぞー!」
と、ありすに言うと
「、、、はやくいこ。」
っと流されてしまった。
女の子ってこういうの憧れじゃないのかなあ、なんて思いながらありすを幼稚園に送り届ける。
「じゃあ、よろしくお願いします。」
幼稚園の先生にありすを預け、自分は家に。
ああ、仕事は在宅系のものだから家にいてできてしまうのだ。
自分には人が密集してデスクに向かって働くところは合わないらしく、転職してもなかなかつづかなかった。
その結果が在宅系だった。
まぁ子供といれる時間がちゃんとできるって言う点も含め親として。。。
家にかえる為、歩いていると視界にふりふりが目に入った。
「、、あれは。」
そう、朝あったお隣さん、だ。
ああ、確か、、愛住さん。
「産婦人科?」
愛住さんは産婦人科に入っていった。
なんとなく目に入って目で追ってしまったとはいえ、
「なんか。。。申し訳ない」
そんな気持ちでいっぱいになって少し急足で帰った。