同じ願いで
1人、ソファに座って泣いていた。
でもだんだん涙は引いて行き、冷静さを取り戻してきた。
改めて見ると、部屋がすごいことになっている。
祐、ご飯食べてたのかな⁇
お酒ばっか飲んで、本当にバカだよっ…
そんなこと思いながら私はひたすら片付けをした。
−ガラッ
寝室のドアが開き、祐が起きてきた。
「萌音…⁇」
「ごめんなさい…」
さっきとは打って変わって別人のように優しくなっていた祐。
酔いが覚めたのか、さっきよりも意識がはっきりしてるし目も充血してない。
「萌音…。おいで⁇」
そんな優しい祐を見て その場で泣いている私に向かって、祐は両腕を広げた。
涙で顔がぐちゃぐちゃなのもわかるくらい、どんどん涙が出てくる。
祐の姿を見て安心したのか、私はその場にペタンと座り込んだ。
「手のかかるお姫様。」
なんて言いながら、私のところまできて抱きしめてくれた。