同じ願いで


「なに、仕事入ったの⁇」



「うん…沖縄に行ってくる。ごめんね⁇」



「なんで萌音が謝るの⁇俺のことは気にすんな。」



「だって…」



明日は、祐とデートの予定だったのに…



久しぶりだから楽しみにしてたのに…



「萌音、仕事だから仕方ない。」



一気に静かになった私に気遣ってか、祐がなだめてくれた。



「また今度。いつでもいいじゃん。」



「そうだね。」



「準備しねーの⁇」



「まだ、ここにいる。」


そう言うと、祐は私を抱きしめてくれた。



「少しだけな。」



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