同じ願いで

お邪魔虫



春休みは、撮影と祐とのラブラブな時間で終わってしまった。



今日は始業式。




亜子とは一度も会ってなかったし、今日やっと会える。



クラス替えもあるから少し心配なんだよねぇ…



祐と2人で歩いていると、やっぱり注目の的。



BIGカップルだもんね。



世間に公開はしてないけど、隠してるつもりもない。



校門を通ると、やっぱり祐に向けられる歓声がすごかった。



「萌音、早く行くぞ。」



そう言って私の手首を掴んで走り出した。



それでも、私のスピードに合わせてくれる祐。



根は優しいけど、素直じゃないだけだよね。



靴箱につくと、そこにクラス表があった。



「祐、見える⁇私 目悪いんだよね~。」



そう、実は私…


目が悪いのですね。



メガネを出す事がめんどくさかったので祐に見てもらった。


「おれ、あいつの頭が邪魔で見えない。」



そう言って指差す先は慎也みたいな頭の人。



よく見えないし、後ろ姿だけだから慎也かどうかはわかんないんだけど…



メガネを探してかけてよく見てみると、やっぱり慎也だった。



クラス表を見てみると、そのに並んだ4つの名前。


木下慎也
近藤萌音
櫻田亜子
佐山祐



1年の頃は慎也と祐の存在を知らなかったから気づかなかったけど、1年の頃とまったく同じ順番になってるんだよね。





「祐、また同じクラスだよ‼︎」



「お、マジ⁇」



「ついでに亜子と慎也も‼︎」



「またか。」



そう言って笑う祐。



口では嫌そうにしてるけど、実際ちょっと嬉しそう。




潤くんとは離れてしまった。




すると、後ろが急に騒がしくなった。



祐と2人で見てみると、そこには人気モデルの小林麻衣ちゃんがいた。



本物の方が何倍も可愛い。





麻衣ちゃんって、私たちと同じ学年だよね⁇



クラス表で確認すると、まさかの同じクラスだった。



なんだか嫌な予感がするなぁ~…

< 131 / 296 >

この作品をシェア

pagetop