同じ願いで
怖い顔をして近づいてくる相撲部のエース。
今度からエースって呼ぼうかな。
あっ、でも もう会うこと少ないよね。
普通の女の子だったらビビる場面なのに私は冷静すぎる。
自分でも実感してるくらいだから、ちょっと異常かな⁇
「お前さ、男なめてんの⁇」
「なめるって…私より強かったらなめたりしない。」
そう言うと、拳が振り下ろされた。
殴られるって思ったけど、そんなことでビビる必要はない。
殴られる前に自分でガードした。
顔なんて殴られたら、モデルとしてやっていけないしねっ。
「エースこそ、私をなめてるの⁇」
エースの手首を握ったまま笑顔でそう言うと、エースは逃げようとした。
それでも私が手首を離さないからエースは逃げれていない。
「女の子を殴ったらダメだよ⁇じゃあね♪」
私が手をパッと離したらエースは教室の端にまで逃げていた。