同じ願いで
あぁ〜。これでクラスのみんなが噂なんて流したら、それこそモデル人生終わりだ。
「萌音っ、大丈夫⁇」
亜子が心配してくれたけど、いつもの通り 顔の前でピースサインをした。
「ってか、屋上行くよ‼︎」
「今から⁇」
「当たり前‼︎」
いきなりそんなこと言い出す亜子。
急にどうしたんだろ⁇
「でも、今から数学だよ⁇」
数学教師はダルいから好きではない。
それに、声がでかいから耳が痛くなる。
「そんなことどうでもいいの‼︎行くよ‼︎」
いつもより興奮気味になって喋る亜子。
亜子がこんな事なるのって、珍しいよね。
「うん。じゃあ、祐も‼︎」
話す内容は、私が学校やめるって言ったことだろうから祐も連れて行く事にした。
「あ⁇俺⁇」
急な事にビックリしたのか、少し声のトーンが低く怖かった。
まあまあ、慣れてるからな。
「そう、祐も‼︎だめ…⁇」
ちょっと心配になってしまった。
「ちょっ、おまっ…バカ…。」
そう言って顔を赤くしながら焦る祐。
「え…⁇どうしたの⁇」
私の何がダメだったのかが全くわからない。
「あ〜っ‼︎」
イキナリ大声を出す祐。
「お前ら、萌音の事見んな。」
そう言って私の手を取りスタスタ歩き出した。