同じ願いで
「萌音‼︎帰ろ⁇」
気がつくと、亜子が目の前で手をヒラヒラさせて おーい。なんて言っていた。
「あっ、ごめん。帰ろっか。」
今日は祐が撮影だから、亜子と一緒に帰る。
亜子と一緒に帰ることももうないんだよね…
迫ってくる最後。
同じ年の子は何も変わらないのに、私だけが変わっていく。
それがなんだかとても寂しかった。
「萌音と帰るの、ホント久しぶりだね。」
「そうだね〜。最近は私が撮影三昧だったしね…」
「仕方ないよ‼︎私は萌音を応援してるからね。」
「ありがとう…私ね、実は…寂しいんだ。」
思わず思っていたことが声に出てしまった。
「萌音が辛くなったら私がいるから。なんでも相談してよね⁇」
そう言いながら私の二の腕をツンツンしてくる亜子。
「ありがとうね…」
私はどれだけ亜子に助けられたのかな⁇
私はどれだけ亜子を助けれたのかな⁇
迷惑ばかりかけて、ほんと亜子はかけがえのない大切な親友だよ。