同じ願いで


そんな波乱万丈の日々から一転、毎日学校に萌音が来た。




なにかおかしいと思いながらも俺は幸せに過ごしていた。





なんか、麻衣とかいうモデルが俺に近寄ってきたけど、そんなこと気にもとめなかった。




そんな中、麻衣が言った一言で萌音は相撲部のエースを投げた。




その日からみんなの萌音を見る目が変わった。



細いのに力強くてかっこいい。って




またアイツ、好感度あげてんだよな。



でも俺、そんなアイツが自慢だった。



人気者の萌音。



そんなヤツが俺に惚れてるんだって、世界中の奴らに言ってやりたかった。



でも、仕事上無理なものは無理。



俺は我慢していた。



男の、遠くから萌音を見る目。



萌音を見て欲しくなかった。



俺だけの萌音。



そう思っては萌音を連れ出して抱きしめた。



口が裂けてもそんなこと言えねぇけど、スゲー嫉妬してた。



俺、カッコ悪りぃ。

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