同じ願いで


数日後、萌音は本当に学校に来なくなった。



萌音と会う時間も少なくなり、心にぽっかりと穴が空いたみたい。




「…う。…祐‼︎」




え…⁇




気がつくと、目の前で心配そうな顔をするあこがいた。



「どうした⁇」



笑いかけるけど笑えてねぇよな。




「萌音が…。」



そういうと亜子は口をモゴモゴと動かして言いずらそうな顔をした。



「萌音⁇あいつになんかあったのか⁉︎」



俺、萌音がいねぇだけで感情のコントロールがきかねぇ。




ダセェな…




俺ばっか萌音のこと好きで、こんな気持ち初めてで。



なぁ萌音。お前に会いてぇよ。



今お前は何してる⁇



少しでも…俺のこと考えてくれてるのか⁇



「あのね…。祐、落ち着いて…⁇」



亜子は静かにそう言って、俺にスマホを見せてきた。
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