同じ願いで

《亜子…ごめんね。迷惑ばっかかけたよね。今までありがとう。さようなら。》



萌音から送られてきたメールだろう。




なんで…そんな永遠の別れみたいに言ってんだ⁇



亜子によると、そのメールを送ってからもう電話も繋がらなくなってしまったらしい。




「祐は、何も来てない…⁇」



「俺は…」



俺は⁇



最近メールなんて見てない。




急いでスマホを開いた。



未読メールは、一件。



でもそれは、萌音の最後の登校日に送られてきたもので5日前のものだった。




5日前までは笑ってたよな⁇



萌音…教えてくれよ。



お前に何があった…⁇



急いで電話をかける。



出ろよ…



いつもならすぐに切れるコールの音も、今日は永遠に鳴り響いていた。



いつものお前なら、3コールで出てくれるだろ⁇



あぁ、萌音は寝てるだけ。


アイツ、寝るの好きだったもんな。


「ハハッ。」



なんだか笑えてきた。



「祐…⁇」



亜子が心配そうにしてる。



わかってる。


萌音に、フラれたんだ。



現実を見たくないだけ。



だから、少しだけ…


今だけでいいから…


弱い俺になってもいい⁇

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