同じ願いで
【萌音side】



あれから、かれこれ10分ほど待機して体育館へと向かった。





その10分間に祐とたくさん話せた。




もちろん、猫好きだと言うことも知った。





入学式では亜子と隣同士で座れた。





式だからといって緊張していたけど、ずっと亜子と喋っていた。





もちろん、他の人は喋っていなかったから迷惑になったと思うけど…。






式も終わり、教室に戻った。





やっぱり遠い。




体育館から教室まで何分かかるんだろう…。





教室でも森先生は適当だった。




プリント配るのだって、後で調節しろ。なんて言われて多かったり少なかったり。




自己紹介なんかも、一人ずつ名前を言わせただけで、早く終わらせたいオーラが漂っていた。






「どんだけ適当なんだよ…。」





隣の祐も、呆れた感じにつぶやいていた。






「祐、それは言ったらダメ。みんなわかってるって。」





なんて、ふざけて笑いながらいうと祐も「お前も思ってんじゃん。」って笑いながら言ってきた。





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