同じ願いで
✡第四章✡
沖縄
結局亜子は今までの事を全部思い出したみたいだ。
北海道について、1人で歩いているところに飲酒運転の車が突っ込んできて意識不明の重体だったらしい。
結局学校に行ったのは三学期からだったらしい。
まあ、亜子の記憶も戻ってよかったんだけど。
一泊だけ慎也の家に泊まって、亜子は帰って行った。
慎也は安心しすぎて俺に惚気ばっか言ってきやがる。
事故で携帯も壊れたといって、新しい携帯の連絡先も教えてもらった。
これで亜子と連絡がとれるー‼︎って、慎也がうるさい。
そんな2人を見て俺は羨ましくなったのかもしれない。
ふと萌音に電話をしてみた。
当たり前だけど、繋がんねーか。
ー♪
あ、マネージャーだ。
「もしもし」
『祐⁇いきなりで悪いんだけど、来週沖縄だから‼︎』
沖縄⁇
突然だな。
そういえば、萌音も突然沖縄に行ってたっけ。
俺も沖縄に行ってなにかいいことないかな。
萌音は沖縄で母親見つけたとかいってたから…
って、萌音の母親を探しに行こう。
そしたら何かわかるかもしれない。
ほんと、なんで1年も気づかなかったんだよ。
それだけ萌音のことを考えたくなかったんだろうか
それとも、ただ忙しいだけだったとか
考えても何もわかんねーから、とりあえず今は寝よう。