同じ願いで


「じゃあ~。」




なんて悩んでるフリをしてるけど、実際はもう決まってる。






隣で私と目を合わさないようにしてうつ伏せになっている人を指差して言った。





「男子の学級委員は、佐山君で♪」





やっぱりな。ってかんじで肩を落として軽く睨みつけてくる祐を無視して、鼻歌を歌ってみたりした。






「よし。学級委員は、近藤と佐山に決定な。今日からよろしく‼︎」






男子も女子も、地味に落ち込んでいるようだったけど、気にせず先生の話を聞いた。






「学級委員。今日の放課後、集会があるからな。」






え、でも…。



入学式で⁇イキナリ⁇






まさかの、初日から居残りですか…。





「あ~、もうっ‼︎祐があんな事言わなかったら遊べたのに…。」





わざと祐に聞こえる声で、文句を言った。





「俺も、あの発言とりけしてほしい…。自業自得だな。」







あ、自分自身でショック受けてるのね。





ほんと、自業自得だよ。
< 19 / 296 >

この作品をシェア

pagetop