同じ願いで


その夜、慎也から電話がかかってきた。




『祐、今度いつ空いてる⁇』




こいつは、俺の忙しさを知らないな。




「いつも空いてねぇよ」



少し口調が強かったか⁇



そう心配したけど、全然平気だった。




『お前、売れてんなぁ‼︎また遊ぼうな‼︎』




それだけ言って切ってしまった。




あいつも忙しいんだろーか。




美容師を目指してる慎也。




また慎也とバカな事して騒ぎたいなぁ。




慎也と亜子のラブラブっぷりを見てみたい。





潤にもあいたいな。




もちろん、萌音にも会いたい。





高校の時の四人で遊びたい。





あの頃に戻りたいよ。




考えれば考えるほど、欲は深くなっていく。




俺は、今は目の前のことをしないとだな。




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