同じ願いで
ー♪
ビクッ…
この音楽って、田中さんだよね…⁇
鳴り響く着信音。
やばい。寝過ごした…
やっちゃったよ。
携帯まで手を伸ばそうとしたら、強烈な吐き気が襲ってきた。
鳴り響く着信音を無視して、トイレにかけこんだ。
「…っ……」
気分悪い……
ー♪
何回も止まったり鳴ったりを繰り返してている私の携帯。
田中さん、ごめんなさい……
フラフラする足取りで携帯の置いてある寝室まで向かおうとした。
ークラッ
一瞬にして、視界が回った。
あぁ、倒れる。
ーバタンッ
痛い…
倒れちゃった。
倒れるのって、こういう気持ちなんだ。
って、そうじゃない…
今は、田中さんに…
必死に立とうとするけど力も入らない。
意識は遠のいていくばかり。
次第に遠くなっていく意識。
そこで私は意識を失った。