同じ願いで



「そうじゃなくて‼︎」




そういって、私の頭をゆっくり上にあげた。




田中さんの顔をよく見ると、目の下にクマができてる…




心配かけてたんだね…




私…



バカだ。




もっと、ちゃんとしないとね…




「萌音、妊娠してるの‼︎」





一瞬言うのをためらった気がしたけど、それよりも告げられた事実のがビックリした。





うそでしょ⁇




私が、妊娠…⁇




でも、祐はちゃんとそういうのは守ってくれてたはずだよ…⁇




信じられないよ…





「何かの間違いですよね⁇」




震える声で必死に田中さんに問いかける。



無言でエコー写真らしきものを見せてきた。




らしきもの っていうよりも、そのものだ。





「これ…私……⁇」





ビックリ私に冷静な田中さん。





「3ヶ月の双子なのよ。これからどうするの⁇」





そんなの…急に言われても…





3ヶ月前…って⁇




あ…っ




祐と喧嘩したときに祐の家に行ったときのかな…





無理やり繋がったんだよね…




あのときの祐は、理性も何もかもふっとんで…




なんだか納得してしまった。


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