同じ願いで
ママ。
それから、お母さんはすぐに戻ってきてくれた。
「本当かわいいねぇ〜♪」
「さっきから、そればっかり」
そんなお母さんを見て私はとても嬉しかった。
自分の子供が愛されてると、やっぱり親も幸せになるんだね。
「ところで、名前どうするの⁇」
「名前…」
実は、もう決めていたりする。
咲華(えみか)と舞音(まいね)。
華が咲いているような笑顔が素敵な子になってほしいから咲華。
音が舞うような、可憐な子になってほしいから舞音。
とってつけたような理由だけど、咲華も舞音も、心からそうなってほしいと思った。
「華が咲くって書いて咲華。音が舞うって書いて舞音だよ」
私がそう言うと、みるみる笑顔になるお母さん。
「咲華ちゃん…舞音ちゃん…。素敵な名前ね」
そういって優しく笑うお母さん。
「お母さん、天国のお父さんに報告してくるね…。ゆっくり休みなさいよ⁇明日もまた来るからね‼︎」
そういって、子供みたいにパタパタと帰っていった。
明日も来るからねって…
絶対、私じゃなくて子供たちにだよね⁇
でも、明日も来てくれるんだね…
なんだか、無事産まれてきてくれてホッとしたよ…